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1stホールディングス、米Treasure Dataとビッグデータ分析分野で提携

クラウド型ビッグデータ活用基盤を提供

 1stホールディングス株式会社は、Apache Hadoopベースのクラウド型データウェアハウス(DWH)サービスを提供する米Treasure Dataと、ビッグデータ分析分野において提携することで合意した。

 Treasure Dataの提供する「Treasure Data Cloud Data Warehouse Service(以下、Cloud DWH)」は、Hadoopとクラウドサービスを組み合わせ、安価に、かつ短期間でビッグデータの分析基盤を構築できるのが特長という。

 両社は本提携に基づき、Cloud DWHと、1stホールディングスの「Dr.Sum EA」「MotionBoard」をはじめとしたBI製品・サービスを連携させた「ビッグデータ活用基盤」を提供していく予定。

 具体的には、2013年3月1日より、1stホールディングスの販売会社であるウイングアーク、バリオセキュア・ネットワークスからCloud DWHの販売を開始。Dr.Sum EAとMotionBoardと連携させ、BI製品の活用ノウハウを持つウイングアークのBIコンサルタントが導入支援を行う。

 Cloud DWHの特長である、「Hadoopに特化したITスキルが不要で」「運用監視もサービス提供し」「ビッグデータ分析基盤の構築期間を大幅に短縮する」ことで、企業のビッグデータ分析基盤構築におけるTCOの削減に貢献する。

 また、構築されるビッグデータ活用基盤では、データ「収集」「保存」「活用」の3領域でユーザーを支援する。

 収集では、OSSのイベントログ収集ツール「fluent」を企業向けにパッケージ化し、既存のシステムから簡単に今回の新サービスへデータのインポートが可能なエージェント「td-agent」を提供。

 蓄積では、クラウド上のオブジェクトストレージを活用し、3つのロケーションへ複製し、データ保存を行うことで、DWHとしての堅牢性を確保。カラム型データベースにより最大でオリジナルのデータソースを約80~90%圧縮することで、通常のHadoopクラスタよりも高いパフォーマンスを実現する。

 活用では、JDBCドライバの提供でさまざまなツールとも連携し、SQLのようなクエリ言語であるHiveQLによる情報収集を可能とする。

(川島 弘之)