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「コミケWebカタログ」の提供プラットフォームとしてWindows Azureが採用

 日本マイクロソフト株式会社は19日、有限会社サークル・ドット・エムエス(以下、Circle.ms)が、コミックマーケット準備会および有限会社コミケットと連携し、「コミケWebカタログ」を提供するためのプラットフォームに、Windows Azureを採用したと発表した。

 同人誌などの自主制作物を頒布するためのイベント「コミックマーケット」(以下、コミケット)は、年2回、毎回3日間開催されているが、1回あたり3万人以上のクリエイターが参加し、来場者も50万人以上になるという。

 「コミケWebカタログ」は、コミケットに関するさまざまな情報をこれらの参加者に提供するカタログサービス。当日の頒布物の情報をわかりやすく提供することに加え、各種情報を参加者の好みに合わせて整理することもできる。

 現在はベータ版として公開されており、2013年に正式リリースが予定されているが、今後は、グローバルなクラウドサービスとしての特性を生かして、コミケットの参加者がイベント開催中に利用するだけでなく、より広い活用法も検討されているとのこと。

 具体的には、同人誌に関心を持つ人々をつなぐ、継続的なコミュニケーションの場として活用することや、参加者の声を反映した新機能・新規コンテンツの拡充、多言語対応などによって、世界への情報発信を行うことなどが計画されている。

 なおCircle.msではWindows Azureの採用理由として、従来より同社が採用していた開発環境のVisual Studioがそのまま利用できること、データベースや仮想マシンなど、オンプレミスで提供されているのと同等のサービスが整備されていること、Microsoftによる長期にわたった安定運用が期待できることなどを挙げている。

(石井 一志)