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SQL Serverを圧倒的に高速化する「SSD Appliance」が各社から発表

東芝ソリューション、ソフトバンク・テクノロジーがリリース

 17日に行われた日本マイクロソフト株式会社の発表を受け、東芝ソリューション株式会社、ソフトバンク・テクノロジー株式会社(以下、SBT)は、データベースアプライアンス「SQL Server SSD Appliance」(以下、SSD Appliance)の提供を同日付で発表した。

 SSD Applianceは、フラッシュメモリストレージを利用したデータベースアプライアンス。日本マイクロソフトの最新データベースソフトであるSQL Server 2012 Enterpriseとパートナー各社のハードウェアを組み合わせて構成されており、データウェアハウス(DWH)とOLTPのワークロードを大幅に高速化できるという。

 また、日本マイクロソフトと各パートナーが事前検証・最適化して提供するため、ユーザー側で複雑な構成設定などを行う必要はなく、迅速な導入を可能にしている点も特徴だ。

「Violin 6000シリーズ」を利用する東芝ソリューション

 東芝ソリューションでは、Xeon E5-2670(2.6GHz、8コア)×2を搭載する東芝製サーバー「MAGNIA 3510a」をベースに、「MAGNIA3510a SQL Server SSD Appliance」を提供。さらに、Xeon E7-4870(2.40GHz、10コア)×4搭載のシスコシステムズ製サーバー「Cisco UCS C460 M2」をベースにする、「FlexSilver/NX SQL Server SSD Appliance」もラインアップした。

 いずれも、自社が取り扱うフラッシュアレイストレージ「Violin 6000シリーズ モデル6606」をストレージとして利用し、あらゆるデータベース処理の大幅な高速化を実現するとのこと。ストレージ容量は、物理容量が6TB、実効容量が2.6TB。

 なお同社では、ビッグデータの利活用推進に向け、2013年3月31日までの期間限定キャンペーンを展開し、最大40%引きで提供する。

 キャンペーン価格は、MAGNIA3510a SQL Server SSD Applianceのシングルサーバー構成で2415万円、デュアルサーバー(クラスタ)構成で2698万5000円。一方、FlexSilver/NX SQL Server SSD Applianceのシングルサーバー構成で2719万5000円、デュアルサーバー(クラスタ)構成で3538万5000円。

SupermicroとFusion-IOを組み合わせたSBT

 SBTでは、自社が取り扱うSupermicroのサーバーをベースに、Fusion-IOのフラッシュストレージ「FusionIO ioDrive2 Duo」を組み合わせて、最上位の大容量/高パフォーマンスモデル、OLTPに最適なマルチコアモデル、バッチ処理に最適な高クロックモデルの3製品を用意している。

 フラッシュストレージ容量は、大容量/高パフォーマンスモデルとマルチコアモデルが4.8TB、高クロックモデルが2.4TB。CPUは、大容量/高パフォーマンスモデルがXeon E7-4870(2.40GHz、10コア)×8、マルチコアモデルがXeon E5-2690(2.90GHz、8コア)×2、高クロックモデルがXeon E5-2643(3.3GHz、4コア)×2を搭載する。

 また、各モデルとも2台セットで提供され、SQL Server 2012のAlwaysOn Availability Group機能に対応する本番機2台構成となっているため、可用性も担保されているとした。

 価格は、大容量/高パフォーマンスモデルが3150万円、マルチコアモデルが1890万円、高クロックモデルが1260万円。

 SBTは、年間10億円の販売を目標としている。

(石井 一志)