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日立システムズ、Android端末での本人認証を強化するモバイルセキュリティソリューション

 株式会社日立システムズは13日、Android端末での本人認証を強化するモバイルセキュリティソリューション「VMSiCS(ヴイエムシックス)セキュアモバイル」を同日より販売開始すると発表した。自社の仮想PC型シンクライアントサービス「VMSiCS」のオプションとして提供する。

 「VMSiCS」は、仮想化技術を用いて、既存のPCをシンクライアント端末として利用できるようにする仮想PC型シンクライアントサービス。従来は通常のPCとシンクライアント専用端末からのアクセスに対応してきたが、モバイルデバイスの普及に伴い、Android端末をシンクライアント端末として利用し、社外から社内へアクセスしたいというニーズが高まっていることを受け、今回、VMSiCSセキュアモバイルを提供するという。

 VMSiCSセキュアモバイルでは、日立のモバイル認証デバイス「KeyMobileMSD」をAndroid端末のmicroSDカードスロットに挿入することで、ハードウェアレベルでのPKI認証を行う仕組みを提供する。アクセスを受ける側では、KeyMobileMSDに格納してある証明書を用いて接続者を認証・特定できるため、なりすましの危険性を減らし、ネットワークへの安全なアクセス許可を実現できるとのこと。

 日立システムズでは、すでに提供している「スマートデバイストータルマネージドサービス」のラインアップの1つとしてこのサービスを提供する考えで、2015年度末までに「スマートデバイストータルマネージドサービス」全体で、累計約280億円の販売を目指す。

(石井 一志)