日立情報、柔軟な拡張に対応する月額版の仮想PC型シンクライアントサービス


 株式会社日立情報システムズ(以下、日立情報)は6月9日、仮想PC型シンクライアントサービス「VMSiCS(ヴイエムシックス)」のラインアップに、同社のデータセンターリソースを活用する「VMSiCS on BusinessStage」を追加すると発表した。価格は、シンクライアント1台あたり9800円/月で、最低10台から利用できる。

 VMSiCSは、統合デスクトップ仮想化ソリューション「VMware Virtual Desktop Infrastructure」を利用してクライアントPCをサーバー上で仮想化し、シンクライアント端末から利用できるようにするソリューション。個人PC環境のテンプレートを使用して容易にPC環境を追加できるほか、ユーザー追加時やハードウェア故障時に環境を再構築する手間も不要になる。また、仮想PCにアクセスする端末はすべてシンクライアントであることから、重要なデータを端末には残さず、データの紛失などのトラブルを未然に防げるという。

 今回提供するVMSiCS on BusinessStageでは、こうした特徴を受け継ぐが、ユーザー社内ではなく日立情報のデータセンターリソースを利用して、月額課金でユーザーにサービスを提供する。特徴は必要な時に必要なだけ利用できる柔軟性を持つこと、短期間・低コストで導入できることで、VMSiCSと同様、自宅や外出先のPCをシンクライアント端末として利用可能なUSBデバイス「PocketClient」も利用可能になっている。

 基本サービスの場合、仮想クライアントには1GHz(ベストエフォート)のCPU能力、1GBメモリ、40GBのディスク容量が割り当てられ、価格は、シンクライアント1台あたり9800円/月。仮想クライアントのカスタマイズも可能なほか、環境設計/構築、アプリケーションインストール、仮想クライアント用サーバー構築(プリント/メール/ディレクトリ)などのサービスも提供する。


(石井 一志)

2009/6/9 18:25