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日本ユニシス、IaaS環境の災害対策を支援する「U-Cloud IaaS DRサービス」

 日本ユニシス株式会社は11日、クラウド基盤サービス「U-Cloud IaaS(ICTホスティングサービス)」の標準オプションとして、災害対策(ディザスタリカバリ:DR)サービス「U-Cloud IaaS DRサービス」(以下、DRサービス)を提供開始すると発表した。

 企業システム向けのIaaSサービス「U-Cloud IaaS」ではこれまでも、企業の業務データを遠隔地のデータセンターへバックアップするサービス(リモートストアサービス)を、標準オプションとして提供してきた。

 今回発表された「DRサービス」では、業務データだけでなく、仮想サーバー環境のシステムイメージもバックアップしておく点が特徴で、メインのデータセンターが万一被災した場合に、遠隔地のデータセンターでこの仮想イメージを利用してシステムを起動し、事業を継続できるという。

 さらに、遠隔地側の仮想サーバーは実際に稼働する場合に初めて立ち上げられるため、バックアップ用サーバーを常備する必要はなく、事業継続のためのシステム環境を安価に構築可能な点もメリットとのこと。

 目標復旧時間(RTO)は、ユーザー企業から遠隔地側での仮想サーバー環境起動の連絡を受けてから24時間以内、目標復旧地点(RPO)は、業務データおよびシステムイメージのバックアップ保管が正常に取得できている時点で、いずれもSLA(サービス品質保証契約)として定められている。

 なお、遠隔地のデータセンターへのバックアップ取得時間帯は、ユーザー企業の業務に合わせて指定可能。またオプションサービスとして、遠隔地のデータセンターで実際に仮想サーバー環境を起動し、災害対策時のシナリオの検証を支援するサービス「DR訓練サービス」も提供開始する。

 「DRサービス」の価格は、遠隔地のデータセンターにおける仮想サーバー1台あたり、月額2640円(税別)からで、別途ネットワーク、ストレージの利用料金がかかる。日本ユニシスでは、今後5年間で50社への提供を目標としている。

(石井 一志)