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ユナイテッドアローズ、シスコ製品とスマートデバイスでワークスタイル変革

 シスコシステムズ合同会社(シスコ)は3日、株式会社ユナイテッドアローズの新しいネットワーク基盤として、ワイヤレスLANとリモートアクセスソリューションを導入したと発表した。ユナイテッドアローズのワークスタイル変革に向け、スマートデバイスを利用した従業員間のより円滑なコミュニケーションの推進と、店頭での接客対応の改善を支援する。

 ユナイテッドアローズでは、スマートデバイスを所有する社員が増え、現場からもその利活用を求める声が高まる中、中期的なIT戦略の大きな柱の一つとして「社員のワークスタイル変革」を掲げていた。2009年末より、社内のITシステムを刷新する新しいネットワークインフラ構築を検討した上で、時間や場所、デバイスにとらわれない新しいコミュニケーションのスタイルを実現できるシステムと、それを支えるインフラストラクチャの構築を進めてきた。

 その構築にあたっては、店舗で社員の利用するスマートデバイスの接続数の大幅な増加や、店舗全域での利用を前提とした周囲のテナントなどからの電波干渉の影響を十分考慮し、高品質・安全で全店舗とオフィスをカバーするワイヤレスLANインフラが必要と判断。検討の結果、電波干渉を正確に把握・対処できる「Cisco CleanAirテクノロジ」を搭載したシスコの集中管理型ワイヤレスLANソリューションを採用。刻々と変化する現場のトラフィック状況を本社から集中管理し、迅速・的確に対応できるようになったという。

 同時に、「Cisco AnyConnectセキュアモビリティ」を利用したリモートアクセスソリューションを展開することで、高い汎用性と高度なセキュリティを両立したシームレスな利用環境が実現。マネージャが店舗間を移動する場合や、バイヤーが海外のホテルなどアクセス制限の厳しい環境でタブレット端末を利用する場合も、社内と同様に情報を共有できるようになった。また、各店舗においてもスマートデバイスを活用した接客スタイルにより、迅速な商品在庫検索などが可能な環境が整ったという。

(川島 弘之)