鈴与シンワート、マルチデバイス対応などを強化したクラウド型CMSサービス新版


 鈴与シンワート株式会社は21日、クラウド型CMSサービスの新版「HeartCore_SaaS V8.1」を発表した。デバイスごとにWebコンテンツのフレーム、コンテンツ、アラートメッセージを管理できる機能などを搭載したことで、ユーザーエクスペリエンスをより高められるという。

 HeartCore_SaaSは、直感的な操作でWebコンテンツの編集を行えるマーケティングCMSを、クラウド経由で提供するSaaS型サービス。ジゾンの取り扱うCMS「HeartCore」を鈴与シンワートのデータセンターで稼働させ、インターネット経由で提供する。

 新版では、アクセスしてきたデバイスやWebブラウザに応じて、単一ページ内のさまざまな要素を動的に表示させる「マルチデバイス対応機能」を新たに搭載した。これによって、レスポンシブWebデザインをより容易に実現し、マルチデバイス対応のWebページを簡単に作成できるという。具体的には、Firefoxを使用しているユーザーに特定のメッセージを表示したり、iPhoneで閲覧しているユーザーに特別なメニューを用意したり、といったことが可能になる。

 また、閲覧&編集モードに「プレビュー」メニューが追加され、任意の日時を入力したり、スケジュール済みの公開日時を選択したり、特定の未来の時刻に、どのようにページが表示されるかをプレビューできるようにした。

 さらに、在庫の自動処理機能が追加され、サイトから注文を受けた際の在庫数更新や、在庫変動に応じたコメントの表示が自動化された。これを利用すると、例えば在庫が残り3つになった時点で「残りわずか」といったコメントを表示できるほか、在庫切れになった際に「入荷待ち予約受付」などと表示させ、事前予約を受け付けることも可能だ。

 加えてキャッシュ機能を搭載したことで、従来のバージョンと比べて処理速度が数倍に向上したとのこと。設定変更により、メモリキャッシュのみならずディスクキャッシュも利用できる。

 価格は従来版から変更なく、初期費用が85万円から、月額費用が10万8000円から。

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