日立ソリューションズとハイパーギア、セキュリティを強化した文書管理システム


 株式会社日立ソリューションズと株式会社ハイパーギアは22日、セキュリティを強化した文書管理システムを販売開始すると発表した。日立ソリューションズが提供する文書管理システム「ラビニティ One」と、ハイパーギアの情報漏えい防止ソフト「HGSEALED for Doc」の連携により実現するという。

 日立ソリューションズの「ラビニティ One」は、直感的な操作や属性情報による検索で、複数人での文書作成作業を効率化する文書管理システム。一方、ハイパーギアでは、Microsoft OfficeファイルやPDFファイルをサーバーでDRM暗号化し、特定のPCのみで利用できるようにする情報漏えい防止製品「HGSEALED for Doc」を提供してきた。

 今回両社では、これらの製品を連携させるための新製品を提供し、文書管理システムにおけるセキュリティ強化を行う。具体的には、ハイパーギアが「ラビニティ One」との組み合わせに特化した「HGSEALED for Doc ラビニティ One連携」の提供を新たに開始するほか、日立ソリューションズでは、「ラビニティ Security連携オプション」を提供する。

 これまでの「ラビニティ One」では、登録されたWordなどの文書ファイルをいったんPDF化してセキュリティを設定していたが、「ラビニティSecurity 連携オプション」を利用すれば、「ラビニティ One」に登録している契約書や見積書など文書の種類ごとに、参照、印刷の制限や配布後の閲覧抑止などのより厳格なセキュリティを、Microsoft Officeファイルの形式で設定できるようになるという。

 また「HGSEALED for Doc ラビニティ One連携」を用いることで、設定されたセキュリティ条件に基づき、クライアントアプリケーションがインストールされている特定のPC以外では、文書ファイルの取り扱いを制限できるとのこと。さらに、ファイルの参照・印刷などの操作ログをサーバーへ記録できるため、従来よりもきめ細かなセキュリティ対策を行えるとしている。

 価格は、「ラビニティ One」が367万5000円から、「ラビニティ Security 連携オプション」が42万円から、「HGSEALED for Doc ラビニティ One連携」が84万円、「HGSEALED for Doc ラビニティ One連携 クライアント」が21万円から。すでに発売されている「ラビニティ One」以外は、10月31日より販売開始される。


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