NTT、米国のコンサル企業Centerstanceを買収~クラウド移行への取り組みを強化


 日本電信電話株式会社(以下、NTT)は18日、米国のコンサルティング企業であるCenterstanceの全株式を買収すると発表した。NTTではこれにより、米国でのクラウド移行への取り組みを強化するとのこと。

 Centerstanceは、企業の業務プロセス分析、既存システムのクラウドへの移行支援などを手がけるコンサルティング企業。salesforce.comのプラチナパートナーの1社でもあり、同社のプラットフォームを活用しながら顧客の業務プロセスを分析し、既存アプリケーションやインフラをクラウドへ移行するといったビジネスを展開している。

 グローバル事業の拡大を図っているNTTでは、現在、海外に1万社を超える顧客を持ち、海外売上高は116億ドルの規模に達している。特に、クラウドビジネスの海外展開に力を入れており、NTTデータやDimension Data、NTTコミュニケーションズを通じて、クラウドに関連する革新的技術を獲得してきた。

 NTTによるCenterstanceの買収はこうした動きの一環で、これによって顧客のニーズに応じたクラウド移行を実現するための、コンサルティング提供力、移行の実行力を強化できたとのこと。またCenterstanceとNTTグループ各社が緊密に連携することにより、アプリケーションからIaaSやデータセンター、ネットワーク、そしてデバイスといったコンポーネントと、その構築から運用までをワンストップで提供可能になったとしている。

 なお買収は10月末までに完了する予定で、買収後はCenterstanceの社名をNTT Centerstanceに変更する。

関連情報
(石井 一志)
2012/9/19 16:30