NEC、「スマートデバイス活用ソリューション」を体系化


体系図

 日本電気株式会社(NEC)は15日、「スマートデバイス活用ソリューション」を体系化したと発表した。端末からSI・サービス提供まで企業のワークスタイル改革を総合的に支援する。

 同ソリューションは、企業がスマートデバイスを業務で活用する際に、端末から通信環境、サービス基盤、業種・業務アプリまでを一括して提供するもの。

 まず、用途に応じたさまざまな端末と端末のライフサイクルマネジメント(LCM)サービスを提供する。ここではAndroid/iOS/Windowsを問わず、企業のワークスタイルに合わせた最適な端末の調達・導入・保守・ヘルプデスクまでのLCMを支援する。

 通信環境としては、高セキュリティなモバイルVPN環境を簡単・低コストで利用できるサービスや、スマートデバイスから社内のデスクトップ環境を利用できるリモートアクセスサービスなどを提供。また、企業内のLAN/無線LAN環境と3G/WiMAX/LTEなどとのシームレスな雪像kを実現するソリューションや、MVNOサービスなどを提供する。

 サービス基盤としては、商品カタログや業務マニュアル、電子書籍など各種デジタルコンテンツの管理や、スマートデバイスへの配信を効率化するクラウドサービス「Contents Director」、場所を選ばずにペーパーレス会議・資料共有が可能な「ConforMeeting」、既存の業務システムと連携し外出先からの承認業務を可能にするワークフロー「EXPLANNER/FL」などを提供する。

 また、業種・業務に適した多彩なアプリも用意。例えば、保守・点検といったフィールド業務を効率化するソリューションや、店舗での説明・商談・見積もり・手配などの顧客対応をスムーズに行うソリューション、営業担当者の訪問予定の管理、顧客情報の照会、基幹システムと連携した受発注処理などを外出先で実現するソリューションなどを実現する。

 セキュリティ面では、柔軟な端末・利用者管理を実現するクラウド型MDMサービス「スマートデバイス管理サービス」をはじめ、社内システムへの安全なモバイルアクセスを実現する製品なども提供する。

 なお、NECではコレまで蓄積したスマートデバイス向けアプリケーション開発ノウハウを生かし、スマートデバイスアプリケーション開発基盤を整備したという。これにより、既存のアプリケーション資産を有効活用しながら高品質なアプリケーションやサービスを短期間に提供できるとしている。

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(川島 弘之)
2012/6/15 12:23