ジュニパー、中規模向けのデータセンターファブリックソリューションを提供


QFX3000-Mの中核製品となるQFX3600-I(写真真ん中)。Interop 2012の会場に展示されている

 ジュニパーネットワークス株式会社(ジュニパー)は13日、次世代ネットワークシステム「QFabric」製品において、中規模データセンター向けの「QFX3000-M」ソリューションを提供開始すると発表した。具体的な製品としては、ボックス型のインターコネクト「QFX3600-I」を新たに提供する。

 データセンターファブリックシステムの「QFabric」は、従来のデータセンターのネットワークに採用されてきた、コア、アグリゲーション、エッジといった多階層モデルとは異なり、フラットなネットワークを構成するためのシステム。単一スイッチのパフォーマンス、シンプルさと、ネットワークの拡張性・弾力性を持つのが特徴で、高い運用性とサービスの質を提供するという。

 コンポーネントとしては、エッジスイッチにあたる「QFX3500」と、ファブリックを形成するためのシャーシ型ファブリックインターコネクト「QFX3008」、のインターコネクト、ファブリック管理をつかさどる「QFX3100」の3製品が提供されていた。

 今回発表された「QFX3600-I」は、QFX3008を小型化したもの。QFX3008では、最大6144ポートの10Gigabit Ethernet(GbE)を1台のファブリックとして収容可能だが、ここまでの拡張性が必要としない、中規模のデータセンター、サテライトデータセンターなどでも利用できるように、ボックス型で手頃な製品を提供する。具体的には、48~768ポートの10GbEに対応でき、また遅延については、QFX3000-Mソリューションによって3マイクロ秒以下の低遅延を実現可能としている。

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