セイコーマート、Oracle Solaris搭載サーバー「SPARC T4」などを採用


 日本オラクル株式会社は26日、コンビニエンスストアを展開する株式会社セイコーマートが、需要予測・自動発注システムにOracle Solarisを搭載したUNIXサーバー「SPARC T4」を採用したと発表した。

 セイコーマートは、北海道を中心に1100店舗あまりを展開する、コンビニエンスストアのフランチャイズチェーン本部。扱う商品の原材料の生産および調達、食品製造、物流、小売りまでをグループ会社で担うサプライチェーンを独自に構築しているという。

 その同社が、発注業務のさらなる効率化と在庫の一元管理を目的に、過去の販売実績データの分析に基づいた需要予測・自動発注システムの導入を計画。ハードウェア基盤として、Solaris搭載のSPARC T4サーバーと、ストレージ製品「Sun Storage 2540-M2」の導入を決定した。またデータベースには、Oracle Database 11g Enterprise Editionを採用しており、システム自体は6月の本格稼働を予定しているという。

 セイコーマートが日本オラクル製品を採用したのは、「Oracle Solaris」の標準機能であるサーバー仮想化技術「Solaris Zones」とストレージ仮想化技術「Solaris ZFS」により、無償でサーバー集約、高可用性、バックアップを実現できる点や、障害発生時やメンテナンス時に仮想化環境を待機中の「SPARC T4」サーバーに移動でき、データのレプリケーション機能により筐体間のバックアップ取得が容易な点などを評価したため。

 さらに、柔軟に拡張できるストレージ容量、コア単位で購入できビジネスの成長にあわせて拡張できるソフトウェアライセンス、データベース、OS、サーバーをすべて日本オラクルが提供するため、事前検証済みの構成や統合サポート体制を提供できることなども考慮された。

 なお、需要予測・自動発注システムの企画と導入は、セイコーマートの子会社であるセイコーフレッシュフーズが担当したほか、ハードウェア製品を含むシステム全体の導入はCTCが、データベースシステムの構築はシーズ・ネクストがそれぞれ担当したとのことだ。

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