IDCフロンティア、パブリッククラウドサービスのSLAを99.995%へ引き上げ
株式会社IDCフロンティアは23日、IaaS型クラウドサービス「IDCフロンティア クラウドサービス」のSLAを99.995%へ引き上げ、同日より提供すると発表した。このレベルでSLAを提供するIaaS型のクラウドサービスは、国内では初めてという。
「IDCフロンティア クラウドサービス」は、同社が長年のデータセンター運用経験と実績で培った、サーバーやネットワーク基盤の運用に関するベストプラクティスをフルに活用する、IaaS型のパブリッククラウドサービス。国内のデータセンターを用いて、2009年6月にサービス提供を開始しており、専任担当が運用サポートを提供するマネージド型と、Webのポータルからユーザー自身が必要なリソースを構築・管理できるセルフポータル型を提供している。また、自社データセンターのハウジングと組み合わせたハイブリッド型クラウドとしての利用も急増しているという。
今回、IDCフロンティアでは、より安定したクラウド基盤を求める顧客からのニーズに応えるため、仮想マシンとインターネット接続可用性の稼働率を、従来の月間99.99%から99.995%へSLAのレベルを引き上げた。月間稼働率99.995%は停止時間が129.6秒までで、サービスの品質が保証値を下回った場合は、月額費用を10%を減額する。なお、過去半年間の稼働実績平均は月間で約99.999%から100%の間で運用されているとのことだ。
さらに同社では、すべての事業所およびデータセンターにおいて、情報セキュリティの認証基準である「ISO/IEC27001:2005(JIS Q 27001:2006)」を取得。加えて、提供するクラウド基盤においても、経済産業省が公表している「クラウドサービス利用のための情報セキュリティマネジメントガイドライン」や、厚生労働省の「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン 第4.1版」にある、事業者側に求められるIT基盤の安全管理や運用方法などの要件を満たしているとのこと。
これにより、クラウドサービスでの運用が難しかった、高度なセキュリティ対策が必要なシステムや、診療記録などの情報を扱う医療情報システムなど、インフラ設計から運用フェーズまでに長い期間を要し、多額のセキュリティ対策コストが必要だったシステムへも、パブリッククラウドの活用が可能なるとした。