富士ゼロックス、公文書の情報公開システムをクラウド型で提供


 富士ゼロックス株式会社は14日、法人文書ファイルの公開機能や検索機能を提供するクラウドサービス「情報公開システム運用サービス」を発表した。「公文書等の管理に関する法律」(通称:公文書管理法)に対応した文書管理ソリューションの一環として提供する。価格は月額5万円。

 富士ゼロックスでは、2011年度から施行された公文書管理法施行を受け、国立大学法人向けに文書管理のコンサルティングから、紙文書の電子化支援、統合文書管理システムの構築、法人文書ファイルのインターネットでの情報公開の仕組みまでを、幅広く提供している。

 今回提供する「情報公開システム運用サービス」もその一環で、従来、オンプレミス型で提供してきた、法人文書ファイルの書誌情報を公開する機能、インターネット上で検索できる機能を、クラウドサービス化したという。

 公文書管理法が求める、法人文書ファイル管理簿の形式に対応しており、クラウドサービスのメリットを生かして、法改正などに対応した最新のバージョンを常に利用可能な点がメリット。法人文書ファイルの情報公開だけではなく、公文書管理対応に必要な管理帳票(移管・廃棄・延長が確定した文書の管理簿など)の作成や、廃棄予定時期などの情報を明記できる背表紙印刷など、学内文書管理に便利な機能を搭載している。

 また、パブリッククラウドでのサービス提供により、大学でのサーバー管理の手間を省けるほか、従来より短納期での情報公開も可能になるとのこと。

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(石井 一志)
2012/2/14 15:46