KDDIが組込用通信モジュール発表、遠隔監視ソリューションも


 KDDI株式会社は、組込機器向けの通信モジュール「WM-M300」「WM-M320」を法人顧客向けに2月21日に発売する。併せて、通信モジュールを遠隔制御するためのソリューション「KDDIモジュールリモート管理サービス」(KDDI MRMS)も発表された。

 「WM-M300」「WM-M320」は、下り最大144kbps、上り最大64kbpsに対応したCDMA 1X対応の通信モジュール。いずれもセイコーインスツル製。外部インターフェイスは、80pinのシリアルインターフェイス×2で、GPS位置測位機能やプロトコル変換機能、OTA機能、緊急地震速報機能など、従来モデルの機能を踏襲している。

 新モデルは、こうした従来モデルの機能に加えて、「KDDI MRMS」に対応し、通信モジュールの受信電波状況をネットワーク経由で確認する機能や、設定内容の確認や変更をリモート制御できる機能などが追加される。

 なお、「WM-M300」と「WM-M320」は大きさと重さ以外は機能的に同じ製品となる。「WM-M300」は従来製品の「WM-M200A」と同サイズで、既に導入している企業向けに通信モジュールのリプレイスを想定した製品となる。「WM-M320」は新規顧客向けの小型モデルとなる。大きさは「WM-M300」が37×50×5.3mm、「WM-M320」が30×27×4.5mmで、重さは「WM-M320」が約16g、「WM-M320」が約7g。

 「KDDI MRMS」では、ネットワークを通じて通信モジュールの電波状況や遠隔操作を実現するソリューション。利用料は1IDあたり月額1万500円で、SMS配信利用料は1050円からとなる。

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