NTTデータ、米MarkLogicと非構造化データの活用ソリューションを提供
株式会社NTTデータは6日、非構造化データの分析・活用ソリューションの提供に向け、1月31日付けで米MarkLogicとの協業に合意したと発表した。NTTデータは非構造化データ分析の基盤技術としてXMLデータベース(DB)の研究開発を進めてきたが、今回の提携で、MarkLogicの“ネイティブ型XML DB”を活用したビッグデータ活用ソリューションを提供するとしている。
非構造化データの分析こそがデータ活用の鍵を握るといわれる中、以前からあるRDBなどでは非構造化データを快適に蓄積・操作することは難しく、いかに有効活用するかが課題となっていた。
NTTデータでは、非構造化データを効率的に取り扱うための基盤技術としてXML DBに着目。同社で蓄積している大量のシステム開発関連ドキュメントを対象に、MarkLogicのネイティブ型XML DB「MarkLogic Server」のを利用したデータの有効活用方法を検討してきた。その結果、MarkLogic Serverの優位性と幅広い業務ドメインでの活用可能性に確信を得て、今回の協業を決意した。
MarkLogic Serverは、XMLデータをそのままの形でDBに格納し、XMLの特徴であるタグを対象に標準的なDB操作手法であるXPath/XQueryでの検索を実現。文字列の検索も可能にする、XMLドキュメントを対象とした一種の検索エンジンといえ、その検索速度は従来のXML DBよりも非常に高速という。また、DBサーバーの追加が容易なシェアードナッシングアーキテクチャを採用しているため、データ量の増大に対してスケールアウト方式でサーバー台数を拡張可能。これにより、PB級のデータ格納と検索を実現するのが特長となる。
今回の協業により、NTTデータはMarkLogic製品を日本国内で取り扱いを開始。具体的には、SI案件におけるシステム化提案・構築において、MarkLogic製品をソリューションの一部として活用するとともに、順次自社ソリューションやサービスにも取り込むとしている。