日立システムズ、公共の建設・調達業務を支援する「e-CYDEEN/クラウド」


 株式会社日立システムズは27日、公共団体の建設・調達業務を支援する「e-CYDEEN/クラウド」を発表した。4月より提供予定。

 e-CYDEEN/クラウドは、これまで提供してきた導入型の建設情報化ソリューション「e-CYDEEN」の機能を強化し、クラウド型で提供するもの。入札・調達関連システムを導入型に比べ3割程度低コストで利用できる。

 公共団体では、調達関連業務の効率化や入札の公平性・透明性を高めるため、電子入札の導入が進んでいる。しかし、中小規模の団体では費用面から導入を見合わせているケースや、すでに電子入札システムを導入していても関連業務はシステム化されていないケースなどがあるという。

 日立システムズでは、e-CYDEENシリーズとして電子入札システムなど公共団体の建設・調達関連業務を支援するサービスを提供し、多くの導入実績を持つ。このような背景から、「電子入札」「入札情報公開」「契約管理・業者管理」「競争参加施策申請受付」「成績評定」の各サービスを低コストに利用できる「e-CYDEEN/クラウド」を提供する。

 顧客は「e-CYDEEN/クラウド」を利用することで、初期導入コスト・運用コストを削減できるほか、システム間でデータを効率的に連携できるため、入力ミスや業務負荷も軽減できる。さらにシステムやデータは耐震設備などを備えた日立システムズのデータセンターで保管されるため、事業継続性を高めることも可能とのこと。

 価格は、初期費用が105万円/サービスから、月額費用が5万2500円/サービスから。同社は2014年度末までに累計6億円の売り上げを目指す。

ソリューション概要図
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(川島 弘之)
2012/1/27 12:14