テラスカイ、Chatterを正式サポートしたSalesforce向けデータ連携ツール「DCSpider」の新版


 株式会社テラスカイは19日、Salesforce CRM、Force.comと企業内の基幹システムなどのデータ連携を可能にするツール「DCSpider」を強化し、「DCSpider V3.0」として提供すると発表した。Force.comの最新版となる「Winter'12」、企業向けコラボレーションツール「Chatter」などに正式対応している。提供開始は1月31日より。

 DCSpiderは、アプレッソの「DataSpider」をSalesforce CRMやForce.comとの連携に特化させた連携ツール。新版では、Force.comの「WebServiceAPI 23.0」や、Salesforceの定義情報を参照・更新できる「MataDataAPI」に対応したため、さらに複雑なビジネスロジックへの対応や、Salesforceの定義情報へのアクセスが可能になるという。

 さらに、複数オブジェクトに対する同時更新に対応し、RDBのトランザクションのような更新方式を実現。オプションアダプタでは、Salesforce上の各種ファイルの読み書きに対応する「ファイルシステムアダプタ」、SalesforceのレポートをDCSpiderからCSV形式でダウンロード可能にする「Webアダプタ」などを新たに提供する。

 また、従来はベータ対応だったDatabase.comへの接続・操作やChatterオブジェクトの操作が今回より正式サポートになるほか、Windows Serverの64ビット版とRed Hat Enterprise Linuxがサポートプラットフォームへ追加された。

 なお、今回のDCSpiderのバージョンアップに伴って、DataSpiderの連携モジュールであるSalesforceアダプタ、DCSpiderのクラウド版であるSkyOnDemandでも、このバージョンアップ機能の一部が利用可能になるとのこと。

 テラスカイでは、今後1年間に30件の新規導入を目標としている。

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