大沼デパート、日本NCRの百貨店向けクラウドサービスを採用


 日本NCR株式会社は27日、山形県で「大沼デパート」などの百貨店を経営する株式会社大沼が、百貨店向けクラウドサービスを採用したと発表した。2012年秋のシステム稼働を予定する。

 今回、大沼が採用したのは、百貨店システム資産の共有化、業務の共通化、サービス利用の共同化を実現するクラウドサービス。日本NCRが長年携わってきた百貨店業務での実績とシステム構築実績を生かし、サービスの導入から利用開始後の運用管理、運用支援までを、同社が一括して請け負う。

 このサービスは、百貨店業務に必要な基本機能をそろえているが、利用範囲は各社の要件に合わせて選択可能。自社でシステムを設計・構築せず、必要な部分を利用できるため初期投資の負担を大幅に軽減できるメリットがある。また、ランニングコストの経費化と平準化により、総IT費用を削減可能なほか、自社システムの管理・運用業務からも解放されるので、本業へリソースを集中できるとのこと。

 なお日本NCRでは、内部統制及び個人情報保護の観点から、クラウド環境に置かれるデータに対して、高いセキュリティと可用性を提供するとしている。

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(石井 一志)
2011/12/27 13:21