SCSK、Oracle EBSのアップグレードと運用を支援するソリューション


 SCSK株式会社は21日、Oracle E-Business Suite(EBS)の運用を支援するソリューション「AMOスマートソリューション for Oracle EBS」を提供開始を発表した。イスラエルPanayaのクラウドシステムコード解析ツール「Panaya」と、SCSKの運用・保守アウトソーシング「AMOサービス」を組み合わせ、Oracle EBSのTCO削減などを支援するという。

 Oracle EBSは、国内でも基幹業務アプリケーションとして多くの企業で利用されているが、「AMOスマートソリューション for Oracle EBS」は、このOracle EBSのアップグレードプロジェクトにおけるコスト削減や、その後のシステム運用コストの最適化などを支援するもの。

 具体的には、ユーザー企業でのOracle EBS環境のアップグレードに伴う影響分析を、Panayaのコード解析技術を用いて実施する。この段階では、企業のシステム環境から抽出したアドオンプログラムと利用実績情報をもとに、最短48時間以内で分析結果を導き出せるという。

 また分析結果から、アップグレード後に問題が発生するアドオンプログラムの特定および修正方法、プログラムの依存関係を考慮した効率的テスト方法を提案するほか、アップグレードプロジェクトでのプロジェクト管理を支援する機能により、適正なコストでのアップグレードが可能になるとのこと。

 さらに、アップグレード作業を通じて得られるシステム環境の分析情報と、SCSKが培ってきたAMOサービスのノウハウをもとにして、システム維持管理、運用コストの最適化を図る。なお運用にあたっては、SCSKの専門チームが一元的に問い合わせを受け、関連ベンダーと連携して、障害対応や仕様確認、作業依頼といった日々の運用をワンストップで提供するとした。

 SCSKでは、2013年3月までに25案件、10億円の売り上げを見込んでいる。

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(石井 一志)
2011/12/22 15:35