Yahoo! Japan、A10のロードバランサー「AXシリーズ」を導入


 A10ネットワークス株式会社は21日、同社のロードバランサー「AXシリーズ」がYahoo! Japanのネットワークインフラに採用されたと発表した。

 ヤフーでは、月間の総ページビュー(PV)が521億6000万に達する150種類以上のサービスを提供するネットワークインフラにおいて、今後のトラフィック増に対応するため、高スペックなWebサーバーなどの導入を進めてきた。それに伴い、高パフォーマンスなロードバランサーが必要となり、AXシリーズを採用した。

 ヤフーは、AXシリーズのすべての機能が追加ライセンスなしで利用できる点、ハイパフォーマンスアーキテクチャ、他社製品よりも省スペース・省電力である点、柔軟なサポートを評価。各サイトの両状況をリアルタイムに監視し、その時点で最適なサイトにユーザーのアクセスを誘導する「GSLB(Global Server Load Balancing)機能」を使用して、ディザスタリカバリも実現している。

 今後は、1台のAXシリーズを複数のパーティションに分割し、異なる構成やサービスを集約する「ADP(Application Delivery Partition)機能」によって、DSR(Direct Server Return)やインラインといった異なる構成を1台に集約する方法などを検討する予定。また、IPv6への取り組みとして、IPv6 L3 DSRやIPv6 GSLBに関しても積極的に対応していく計画という。

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