日立ソリューションズ、「Salesforce Sales Cloud」を商用車向け動態管理サービスと連携


 株式会社日立ソリューションズは13日、車載端末の地図上に詳細な顧客情報を表示する「スマートe-trasus CRM/SFAデータ連携サービス」を発表した。商用車向けのクラウド型動態管理サービス「スマートe-trasus」と、セールスフォース・ドットコムの「Salesforce Sales Cloud」を連携させて実現したもので、提供は2012年2月1日から開始する。

 日立ソリューションズが提供する「スマートe-trasus」は、スマートデバイスを活用した、クラウド型の商用車向け動態管理サービス。独自の地点情報(危険地帯、通行不可ルートなど)を登録し、車両を管理しているユーザー企業のセンターから、通行可能な道路、危険回避道路などをリアルタイムでルート指示をすることで、業務用車両運行における走行ルートの最適化や安全性の向上を実現している。

 今回提供する「スマートe-trasus CRM/SFAデータ連携サービス」は、この「スマートe-trasus」と「Sales Cloud」とのデータ連携を可能にするサービスで、「Sales Cloud」によって管理している顧客情報などを、車載端末であるスマートデバイスに地点情報としてインポートを行えるため、地点をタップするだけで、訪問先の詳細な情報をスマートデバイスによって参照できるという。

 これによってドライバーは、顧客への訪問履歴、納入情報、クレームの有無などの詳細な最新情報を、スマートデバイスから確認可能になるので、現在地から一番近い取引先への訪問や、緊急時の対応などを臨機応変に行え、業務効率や顧客満足度の向上につなげられるとしている。

 なお「スマートe-trasus」と「Sales Cloud」を導入済みの顧客に対しては、既存サービスをカスタマイズして連携を提供するとのこと。


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(石井 一志)
2011/12/14 06:00