F5ジャパン、ハイエンドのハードウェアプラットフォーム「BIG-IP 11000」~FIPS準拠モデルも


 F5ネットワークスジャパン株式会社(以下、F5ジャパン)は30日、アプリケーションデリバリコントローラ(ADC)「BIG-IP」製品群において、ハイエンド向けのベースハードウェア「BIG-IP 11000」を発表した。12月の提供開始を予定する。

 BIG-IP 11000は、ADC製品で利用するハードウェアのハイエンドモデル。6コアのデュアルCPUを搭載し、最大24GB/秒のスループットを提供できるほか、SSDをサポートし、キャッシュとデータ重複排除の性能を改善しているという。

 F5ジャパンでは、ユーザーエクスペリエンス向上のためのアプリケーション高速化と、障害復旧機能や事業継続性を高めるための、データセンター間のデータレプリケーションを実現するのに最適としており、特にBIG-IP 11000とBIG-IP WAN Optimization Manager、BIG-IP WebAcceleratorを組み合わせて展開することで、より高性能な配信を実現できるとした。

 またFIPS準拠モデルを用意し、連邦情報処理標準(FIPS)準拠のHSM(Hardware Security Module)として、政府や医療/金融業の顧客がSSL暗号化などのセキュリティに関し、必要な要件を満たすための取り組みをサポートできるとのこと。同社によれば、個々のサーバー単位ではなく、BIG-IPに集約してFIPS対応を行うと、規格に準拠するために必要なコストを最大25%削減できるという。

 価格は、通常モデルが2040万円(税別)、FIPS準拠モデルが2465万円(税別)。

 なお今回は同時に、高性能のSSL処理が求められるアプリケーションをサポートするため、「BIG-IP 6900シリーズ」においても、新たに「BIG-IP 6900S」も提供する。価格は1020万円(税別)。

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