KVH、東証のプライマリサイト内でコロケーションサービスを提供


 KVH株式会社は24日、株式会社東京証券取引所(以下、東証)の売買執行などのシステムがあるプライマリサイト内に、取引参加者の機器を設置する「東証コロケーションサービス」を発表した。2012年1月の提供開始を予定する。

 東証コロケーションサービスは、高頻度取引などの、東証市場との低遅延性を最重要視する投資家に適したサービス。東証のプライマリサイト内に機器を設置するため、東証の売買システムおよび相場報道システムとの距離が極小化され、気配情報の取得および注文の送信について、それぞれ片道数十μs以下にまで短縮できるという。

 またKVHでは、東証コロケーションサービスの利用者を対象として、東証のネットワーク接続サービス「arrownet」をはじめ、国際専用サービス、サーバー機器の調達・設定・テスト・導入・リモート監視などのサービスを、日英バイリンガルでのサポートを含めて提供するとのこと。

 これにより、海外から東証の高速売買取引に参加する機関投資家は、システムの構築、保守に伴う煩雑な作業をKVHに一括して任せられるようになるので、日本に拠点がなくても、売買執行のための低遅延な接続環境を容易に得られるとしている。

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(石井 一志)
2011/11/24 14:15