NECネクサ、中堅・中小向けのSaaS型「在庫削減支援サービス」~成果報酬ボーナス型を採用


 NECネクサソリューションズ株式会社(NECネクサ)は21日、商品在庫削減を支援するSaaS型サービス「在庫削減支援サービス」を発表した。同社のデータセンターで運用される「仮想化ホスティングサービス」をシステム基盤としており、中堅・中小の卸売業、小売業を主な対象として提供する。

 このサービスは、多額のIT投資や複雑な在庫管理手法を用いることなく、商品在庫の削減を行えるようにするもの。将来の需要を予測するのではなく、毎日の在庫数量の変動により目標在庫量を動的に調整する「ダイナミック・バッファー・マネジメント(DBM)理論」を応用し、アイテムごとの推奨発注量を算定するという。

 サービス利用にあたっては、どのくらいの削減が期待できるかを予測できるほか、無償のお試しサービス(10アイテムまで)も提供し、在庫削減効果を実証するとのこと。また有料サービスへの移行後は、月額利用料は少額に抑えつつ、在庫削減額に応じた成果ボーナスを支払う、成果報酬型の料金体系となる。

 月額料金は、期待する在庫削減額(キャッシュフロー改善額)に対する金利月額(年利2%)の10%となり、例えば在庫削減期待額1億2000万円の場合で月額2万円。

 一方の成果報酬ボーナスは、初年度の6カ月目に、在庫削減率が10%を超えた場合に支払う必要がある。金額は、10%を超えた分の在庫削減額の10%で、当初在庫6億円、削減額1億5000万円(削減率25%)だった場合は、10%を超えた分の削減額は9000万円(1億5000万円-6000万円)のため、成果ボーナスはその10%分の900万円となる。

 なおNECネクサでは、今後3年間で有料サービス100契約を見込んでいる。

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(石井 一志)
2011/11/21 12:26