SAPジャパン、インメモリプラットフォーム「SAP HANA」のサポートパック3を提供
SAPジャパン株式会社は11日、インメモリプラットフォーム「SAP HANA」の「サポートパック3」を同日より提供開始すると発表した。これを利用すると、SAP HANAを「SAP NetWeaver Business Warehouse(BW)」のデータベース基盤として利用できるようになるという。
SAP HANAは、インメモリ技術を活用して超高速分析を行えるソフト基盤。今回の強化により、SAP NetWeaver BWがSAP HANAをデータベース基盤として利用できるようになったため、ビジネスデータの検索パフォーマンスを劇的に向上させられるという。
また、プラットフォームに「ビジネス・ファンクション・ライブラリ」と「予測分析ライブラリ」が組み込まれ、ユーザー企業のビジネスプロセスパフォーマンス向上も実現するとのこと。さらに、「ディシジョン・ツリー」など、顧客の購買に影響するような重要な要因を分析するための高度なデータマイニング、統計アルゴリズムが搭載され、統計分析パッケージを追加導入することなく、リアルタイムに大量のデータを分析可能にしたほか、線形回帰に基づいた営業予測などのビジネス機能も、再利用可能なインメモリ機能として利用できるようになっている。
加えてSAPジャパンでは、SAP HANA向けの「インフォメーション・コンポーザ・ツール」を提供。スプレッドシートを用いて容易にSAP HANAへデータをアップロードしたり、IT部門が出力したデータとユーザー自身が持つデータを併せて新しい分析を作り出したり、といったことが可能となった。このほか、バックアップの完全自動化とポイントインタイムリカバリへの対応、データ取得スピードの迅速化なども行われている。