KCCS、総合サーバーセキュリティ「Trend Micro Deep Security」を提供


 京セラコミュニケーションシステム株式会社(KCCS)は10日、セキュリティソリューションのラインアップ強化として、トレンドマイクロ株式会社の「Trend Micro Deep Security」の提供を開始した。

 KCCSでは、「予防」「防御」「検知」という3つの観点で、ネットワークからWebアプリまでの各レイヤを統合的にカバーし、企業のセキュリティリスク管理に必要なソリューションを提供している。企業のセキュリティ対策においては脆弱性診断で発見された脆弱性の対策を講じるにあたり、コスト・時間・人的リソースの負荷を抑えた「防御」ソリューションが求められているという。

 そこでKCCSでは、自社の「防御」ソリューションにサーバーの総合的なセキュリティ機能を搭載したDeep Securityを加え、ラインアップの強化を図る。Deep Securityは、サーバーのセキュリティに求められる多様な機能(脆弱性対策、ファイアウォール、ファイル・レジストリなどの変更監視、セキュリティログ監視、ウイルス対策)を備え、エージェント型とバーチャルアプライアンス型が用意されている。これらにより、物理サーバーのみならず、仮想サーバーにも適切な統合型サーバーセキュリティが実現するという。

 昨今では、日本企業や日系の海外グループ会社においてサイバー攻撃による大規模な情報漏えい事件が発生しており、グループ会社を含めた包括的なセキュリティ対策が急務となっている。KCCSでは海外を含めたグループ企業全体に統一した基準の診断を行う「グローバルWeb健康診断」を提供しており、ここで脆弱性が発見された場合も、Deep Securityの仮想パッチ機能を利用して対処できるとしている。特にWebアプリの脆弱性であるSQLインジェクションやクロスサイトスクリプティングの攻撃に対する防御策として効果的とのこと。

 Deep Securityのラインアップは「Standard」と「Virtual Appliance Standard」。価格は、「Standard」が18万7950円/ライセンス、次年度更新が5万6385円。最低購入数は5ライセンス。「Virtual Appliance Standard」が34万6500円/CPU、次年度更新が10万3950円。

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