フォーティネットがUTM新製品、新ASICの大規模向けと10万円前後の小規模向け
ミッドレンジモデルで機能強化と値下げも
製品ラインアップ |
オンボードストレージにより資料のダウンロードを高速化 |
フォーティネット株式会社は10日、UTM新製品として大企業向け「ForiGate-1000C」と小規模企業向け「FortiGate-40C」を発表した。
ForiGate-1000Cは、セキュリティ機能を高速処理する専用プロセッサの新版「FortiASIC CP8」を搭載することで、不正侵入検知・防御機能とIPSec/SSL-VPNなどで利用する暗号化機能のパフォーマンスアップを図った。また、従来オプションで提供されてきたバイパスモード(機器障害時に通信は透過させる)を標準でサポートした。
ポート数は26。そのうち2ポートが10Gigabit Ethernet(GbE)SFP+。ファイアウォール(FW)スループットは20Gbps。128GBオンボードストレージを搭載し、資料ダウンロードの高速化やローカルログ保存などに利用できる。
従来の大企業向けモデル「FortiGate-1240B」(FWスループット40Gbps)と、中規模向けモデル「FortiGate-620B」(16Gbps)の間を埋める新製品となる。参考価格は376万8000円。12月中旬より出荷する。
FortiGate-40Cは、小規模向けの新モデル(200Mbps)。最小限の機能を備え、10万円前後の価格で提供する。2012年1月末に出荷する。
新製品の概要 | モデル別特徴一覧 |
モデル別性能一覧 | ForiGate-1000Cの特徴 |
FortiGate-300C |
今回は新製品と併せて、ミッドレンジモデル「FortiGate-600C」「FortiGate-300C」をプライスダウン・機能拡張し、リニューアルモデルとして発売する。
FortiGate-600Cは、GbE×24ポートを搭載し、16GbpsのFWスループットを備える。リニューアルとして、ForiGate-1000Cと同様にFortiASIC CP8を搭載し、パフォーマンスを向上するとともに、バイパスモードを標準搭載。加えて、64GBオンボードストレージを搭載した。一方のFortiGate-300Cは、GbE10ポートを搭載し、8GbpsのFWスループットを備える。リニューアルとして32GBオンボードストレージを搭載した。
これらリニューアルモデルでは、最大29%のプライスダウンを行っており、適用範囲を広げる考えを示している。参考価格は、FortiGate-600Cは251万1000円(29%オフ)。12月中旬より出荷する。FortiGate-300Cは174万7000円(22%オフ)。10月末より出荷済み。
FortiGate-600Cの特徴 | FortiGate-300Cの特徴 |