富士通、SAP ERP向けの会計テンプレート~グローバル統合とIFRS対応を支援


 富士通株式会社は2日、SAP ERP向けに、グローバル統合およびIFRS対応を支援する会計テンプレート「GFIT(ジーフィット)会計 V1L01(バージョン1 レベル01)」を、同日より提供開始すると発表した。

 「GFIT 会計 V1L01」は、SAP ERPの会計システムを導入する際に必要となる、組織情報、勘定科目、利用権限などの設定をテンプレートとして提供するもの。これを用いると、通常では数カ月かかる導入期間を、半分に短縮できるという。

 また、決算期統一、グループ通貨、統一勘定、多言語対応といった機能を搭載しており、これらの機能によって、ユーザーは海外を含めたグループ経営に必要な財務会計情報を迅速に把握できるようになるため、SAP ERPのグローバル統合を支援できるとのこと。なお、日本法制度・商習慣に対応する日本語版に加えて、中国指定帳票を提供する中国語版と、会計基本機能を提供する英語版、5カ国や10カ国への対応が可能な製品も用意されている。

 加えて、複数元帳や複数償却などの機能により、SAPが提供するIFRS支援機能とあわせて、IFRSにも対応可能。富士通の連結会計・経営管理システム「SUPER COMPACT Pathfinder」との連携機能も搭載し、会計システムから連結決算システムまで、一貫したIFRS対応ソリューションを提供できるとのことだ。

 オプションサービスとしては、IFRSの企画フェーズ支援サービスや、マイグレーション検証サービス、システム維持管理の負荷を軽減するLCMサポートなど、コンサルティング、導入支援、運用の各サービスが提供される。

 価格は、「GFIT 会計 V1L01」の本体の日本語版が500万円(税別)から、中国語版が400万円(税別)から、英語版が200万円(税別)から。「GFIT 会計 V1L01」のライセンスと、ハードウェア、ミドルウェア、SAP ERPのライセンスなどを含めたサービス一式では、最小構成で5000万円(税別)から。

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(石井 一志)
2011/11/4 15:30