日本IBM、センサーデバイスとの通信機能を強化した「WebSphere MQ 7.1」


 日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は、スマートメーターやRFIDタグなどのセンサーデバイスに対応する新機能を備えたデータ連携ソフトウェアの最新版「WebSphere MQ V7.1」を11月25日に出荷開始する。

 WebSphere MQ 7.1では、不安定な接続状況でもエラーに対処でき、信頼性の高い通信が確保できるMQTTプロトコルに対応。センサーデバイスやアクチュエーターなどの遠隔測定装置から受信したデータをWebSphere MQを介して企業システムと連携させることで、遠隔地での事象をいち早くとらえ、処理することが可能になった。

 また、WebSphere MQ 7.1では、複数の情報システムに一斉にメッセージを配信する「マルチキャスト機能」を追加し、従来、企業内システムで使用されていた1対1の通信に加え、1対多の通信が可能となった。さらに、マルチバージョンサポート機能が追加され、同一システム上で新しいバージョンと既存のバージョンを共存させることが可能となり、移行にかかる時間が短縮されるとしている。

 WebSphere MQ 7.1の価格は139万2000円(100PVUの場合、税別)。センサーデバイスと連携する場合は、加えて100デバイスあたり34万2000円(税別)が必要となる。

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(三柳 英樹)
2011/11/4 14:23