ブルーコート、WebアプリやSNSの機能単位でアクセス制御できる新機能


 ブルーコートシステムズ合同会社(ブルーコート)は2日、Webアプリケーションのきめ細かい制御を実現する「Blue Coat Web Application Policy Engine(以下、WAPE)」を国内で提供すると発表した。

 WAPEは、Webアプリケーションに対して可視化、きめ細かいアクセス制限、コンテンツの格付けなどを提供するもの。

 昨今、インターネットには分類しにくいコンテンツや機能が存在する。例えば、Facebookでは、オンラインゲーム、メール、動画をはじめ、エンターテイメント、スポーツ、ニュースなど幅広いコンテンツが提供され、ユーザーは動画・写真のアップロード、添付ファイルのダウンロード、メッセージの書き込みが可能だ。このようなマッシュアップは広く普及しており、特定のアプリケーションに対して単純にアクセス制御するのは難しい。それは企業にアプリケーションやユーザーの行動を個別に制御し、ポリシーを適用するための効率的な方法がないからだという。

 WAPEでは、FacebookやmixiのようなSNSやWebアプリケーションへのアクセス可否を設定するだけでなく、メール送信や動画投稿などアプリケーション内の操作に対する制御が可能なため、Webアプリケーションの効率的な管理と運用を実現するという。

 具体的には、「アプリケーション」「ユーザーのアクション」「カテゴリ」ごとのポリシー設定を可能にする。例えば、過失による情報漏えいが心配な場合は、従業員によるSNSへのメッセージの書き込みを禁止しながら、Webサイト自体へのアクセスや他の行動は許可するという細かく制御できる。

 カテゴリでアクセス制御を行う「Blue Coat WebFilter」には、「スパム」「ダイナミックDNSホスト」「児童ポルノ」「情報提供」という4つの新しいカテゴリを追加した。今後も進化するWebの状況に応じて拡充するとともに、新しいアプリケーションやユーザーの行動についても毎月追加。併せて、レポーティングツール「Blue Coat Reporter」のプラットフォームも強化し、ドリルダウン式の詳細なレポートを可能にした。これらにより、重要なWebアプリーションの管理に必要な制御機能を継続的に提供するとしている。

 WAPEは、同社のWebセキュリティソリューションを利用中で、現在有効なサポートサービスまたはサブスクリプションライセンスを契約中のユーザーに無償で提供される。

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(川島 弘之)
2011/11/2 12:25