富士通、従来比3倍のスループット性能を実現したエンタープライズ向けディスクアレイ


 富士通株式会社は1日、エンタープライズ向けディスクアレイ「ETERNUS DX8000 series」のラインアップを一新すると発表した。新モデル「ETERNUS DX8100 S2」「ETERNUS DX8700 S2」を、同日よりワールドワイドで販売する。

 DX8100 S2とDX8700 S2は、大規模なストレージ統合やビッグデータ活用を可能にする、大容量のディスクアレイ。メインフレームとオープンシステムの双方に対応し、最大4.6PB(ペタバイト)の拡張性を備えるほか、高性能CPUの採用などにより、スループット性能は、従来モデルと比べて最大3倍に高速化された。

 サーバーとの接続インターフェイスについても、最大128ポート搭載可能。10GbpsのFCoE/iSCSIも新たにサポートしただけでなく、サーバーごとに必要な性能を確保するQoS機能にも対応したことで、大規模なストレージ統合やビッグデータ活用などにも適用可能としている。

 電力消費については、2.5型ディスクや高効率の電源供給モジュールの採用などによって、従来比53%減という、大幅な省電力化を達成。従来より搭載されている、MAID技術を使ったエコモードと併用すれば、さらなる省電力運用を実現する。

 さらに、ストレージ管理ソフト「ETERNUS SF」を併用すると、エコモードの管理や消費電力・温度の監視も行えるほか、「ETERNUS SF V15」との連携により、ストレージの自動階層制御機能も提供できるので、管理コストの最適化も可能とした。

 このほか、「ETERNUS DX S2 series」間では、設置場所が離れたモデル間でリモートでのデータ転送に対応するため、災害対策のためのデータバックアップなどにも活用できる。同シリーズ内であれば、エントリー、ミッドレンジ、エンタープライズ、それぞれのクラスにかかわらず転送できるため、バックアップ用には下位機種を利用するなど、投資の最適化が行えるとのことだ。

 価格は、DX8100 S2が2119万2000円から、DX8700 S2が3287万円から。いずれも2012年1月末の出荷を予定する。


ETERNUS DX8700 S2
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