NECとウイングアーク、大企業向けBIソリューションを発売


 日本電気株式会社(NEC)は21日、ウイングアークテクノロジーズ株式会社(ウイングアーク)のBIソフトと自社製サーバーを組み合わせた大規模向けBIソリューションを発売した。

 2wayラック型サーバー「Express5800 R120b-2」に、「Dr.Sum EA Ver.4」を組み合わせて提供する。Dr.Sum EAは、企業内のさまざまなシステムに散在するデータを統合し、集計・分析・レポーティングするためのソフトで、従来は処理すべきデータ量が比較的少ない中堅・中小企業や、大企業の部門単位を中心に導入されてきた。

 今回、両社で検証したところ、従業員数5000名以上、または10億件以上の大容量データを保持する大規模環境でも最適なパフォーマンスを実現できることを実証。従来の中堅・中小企業に加えて、大企業向けにもラインアップを拡充し、各規模に応じた選択肢を増やす考え。

 「大企業モデル(蓄積可能なデータ件数:1億件~)」は、「InfoFrame Dr.Sum EA Premium Plus、Enterprise Ver.4」「Express5800 R120b-2×2台」「iStorageD1-30」といった構成で、価格が1600万円(税別)から。「中堅・中小企業モデル(同:2000万件~)」は、「InfoFrame Dr.Sum EA Premium Ver.4」「Express5800 R120b-2×1台」といった構成で、価格が450万円(同)から。

 両社は2005年より帳票関連において協業を開始。2008年6月の資本提携を含む協業拡大以降、NECはDr.Sum EAのOEMとして「InfoFrame Dr.Sum EA」の名称で販売している。また4月には、大規模BIシステムへのDr.Sum EA適用を目指した協業強化も発表しており、今回はその成果となる。

関連情報