日本ユニシス、アパレル業界のワールドにクラウド型CRMを提供


ワールド プレミアムクラブ
システム概要図

 日本ユニシス株式会社は6日、アパレル関連の株式会社ワールドの顧客管理システム(CRM)を刷新し、クラウド型サービスでの提供を開始したと発表した。

 アパレルをはじめとしたBtoC業界では、商品や販売手法によってCRM戦略が異なり、店舗・Web・メールなどのマルチチャネル化や販売手法の変化に伴って、それぞれの戦略を掛け合わせた複雑なCRMが求められているという。

 100以上のブランドを保有するワールドでは、チャネルやブランドごとに管理していたポイントカードや顧客情報を、新サービス「ワールド プレミアムクラブ」に統合し、各サービス間を統合するマイページの提供を始める。

 その第1弾としてワールドが展開する直営店舗とオンラインストア共通で利用できるポイントサービスの提供、第2弾としてキャンペーン(クーポン)サービスの提供を開始するとともに、Web・ブランド・店舗をつなぐサービスを順次マイページ上で展開していく。

 そこで必要となったのが、今回の新CRM。支援を行った日本ユニシスは、EC・通販業界で培ったというOne-to-Oneマーケティングのノウハウを基に、リアル店舗向けに拡張したCRMをクラウド上に構築。店舗のPOSシステム、複数のWebシステム、コールセンターシステムをリアルタイムに連携させ、セール時期などの繁忙期においても継続的に処理できるシステムを提供した。

 新CRMの具体的な特長としては、顧客管理の一元化し、顧客の行動履歴の把握を実現。加えて、店舗で発行されたポイントカードとWebに登録された顧客情報のひも付けを実現し、顧客一人ひとりに提供されるマイページ上には、会員属性(性別、年齢、購買履歴など)を基に、お知らせ・メルマガ・お気に入り・おすすめ・キャンペーン情報がリアルタイムに表示されるようにした。

 また、クラウド基盤には「U-Cloud IaaS(ICTホスティングサービス)」を採用。ビジネスの急激な成長にも柔軟に対応できるとしている。

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(川島 弘之)
2011/10/6 17:01