日本IBM、企業内システムとパブリッククラウドの統合運用管理ソフト
日本IBMは6日、企業内システムとパブリッククラウド上のシステムにおける、統合運用管理を実現するソフト「Service Management Extension for Hybrid Cloud」を発表した。24日より提供する。
同製品は、企業システム/パブリッククラウド間のデータ連携ソフト「WebSphere Cast Iron」をベースにしたもの。「IBM Tivoli Monitoring」の物理・仮想サーバーの性能・障害監視機能や、「Tivoli Service Automation Manager」の仮想サーバーリソースを作成・変更・削除するプロビジョニング機能を、パブリッククラウドに対しても利用可能にする。これにより、企業システム/パブリッククラウドの一元管理や、共通プロセスによるリソース配備が実現する。
また、イベント相互の関連を分析して処理を自動化する「Tivoli Netcool/Impact」と、あらかじめ設定した運用ルールに基づき自動的に判断を行う「WebSphere ILOG JRules」を併用することで、動的なワークロード管理を実現。例えば、企業内システムのIT資源が不足した際に、自動的にパブリッククラウドの資源を割り当てることで、パフォーマンス劣化を防げる。
さらに、異なるシステムのユーザー登録情報を同期する「Tivoli Directory Integrator」の機能を利用して、パブリッククラウドのID管理をLDAPに統合できるという。
なお、新製品は、Tivoli製品を補完するアドインとして提供され、「Tivoli Service Automation Manager」「Tivoli Monitoring」「Tivoli Directory Integrator」、「WebSphere DataPower Cast Iron Appliance XH40」「WebSphere Cast Iron Hypervisor Edition」ユーザーは無償でダウンロードできる。