大林組、NEC、GRAPHISOFTの3社、「スマートBIMクラウド」構築でアライアンスを締結


 株式会社大林組、日本電気株式会社(NEC)、ハンガリーGRAPHISOFTの3社は25日、建築業界向け「スマートBIMクラウド」構築のため、アライアンスを締結したと発表した。

 BIM(Building Information Modeling)とは、建物の生産性向上を目的に、3次元の建物モデルのデータベースを、建築の設計・施工から維持管理までの、あらゆる工程で活用する手法。これを活用することにより、発注者、設計会社、施工会社、専門工事会社など、建築プロジェクトにかかわるチームが建物情報を共有し、最適な建物を建てるという共通目的のもとで、早期に合意形成を図れるようになるという。

 しかし、BIM導入を加速するためには、膨大な建物情報に効率よくアクセスするITインフラ環境の整備が必要とされてきた。今回のアライアンスでは、こうした課題を解決するべく、NECの持つ大規模クラウド構築の実績とノウハウ、GRAPHISOFTが持つ、BIMソフトベンダーとしての技術、大林組の設計施工におけるBIM導入実績を組み合わせ、2013年に「スマートBIMクラウド」を構築。BIM活用・展開の最大メリットとされる、“プロジェクト関係者間相互のセキュアで円滑な情報共有”を実現するとしている。

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(石井 一志)
2011/8/26 06:00