米Microsoft、企業向けクラウドサービス「Office 365」のパブリックベータを実施
米Microsoftは17日(米国時間)、企業向けクラウドサービス「Office 365」のパブリックベータを提供開始した。従来は限られたユーザーを対象に提供されてきたが、パブリックベータは登録すれば誰でも利用でき、38カ国・17言語で利用可能という。
Office 365は、コラボレーションサービス「SharePoint Online」、メールサービス「Exchange Online」、コミュニケーションサービス「Lync Online」といった企業向けアプリケーションや、WebブラウザからMicrosoft Officeが利用できる「Office Web Apps」を統合して提供するサービス。従来の企業向けオンラインサービス「Microsoft Business Productivity Online Services(BPOS)」で提供してきた内容を、進化させて提供するという。
サービスラインアップとしては、25ユーザー以下を対象に機能を絞った「Office 365 for small Business(プランP1)」と、それ以上の企業を対象とした「Office 365 for Enterprise(プランE)」の2つに大きく分かれ、さらに後者はプランE1~E4の4つに細分化されている。
価格は、プランP1が1ユーザーあたり6ドル/月で、日本国内では600円となる予定。プランEは、1ユーザーあたり10~27ドル/月に設定されている。
ベータ版ではプランP1とプランE3を選択でき、1アカウントにつき25ユーザーまでが利用可能。Office 365の製品版がリリースされるとベータプログラムは試用版に移行され、30日間の試用後、有料サービスに移行するかどうかを選択できるとしている。
なお、製品版は2011年中に提供の予定だ。