米Microsoft、「Silverlight 5」ベータ版を開発者向けに公開


 米Microsoftは13日(米国時間)、「Silverlight 5」ベータ版の開発者向けツールやランタイムなどの提供を開始した。正式版は2011年中にリリースされる予定。

 Silverlightは、ウェブ上で動画やアニメーションなどを用いた表現や、ウェブアプリケーションを開発するためのフレームワーク。動作環境としては、Internet Explorer(IE)、Firefox、Safari用のプラグインが公開されている。従来のWindows用アプリケーションの開発環境を活かしつつ、マルチプラットフォーム対応のアプリケーション開発が行える点を特徴としている。

 Silverlight 5では、動画のハードウェアデコードへの対応や、再生速度が調整できるトリックプレイ機能、リモコンへの対応など、メディアサポートを強化。ビジネスアプリケーション向けにもテキストのレイアウトやフォントのレンダリング機能の強化を行っており、このほか64ビットOSへの対応や、GPUによる3D描画、ローカルファイルへのアクセスを可能にする「Trusted Application」モデルの導入などを行っている。

 Silverlight 5のベータ版は、開発者向けのランタイムのほか、「Visual Studio 2010」でSilverlight 5のアプリケーションを開発するためのアドオン、ソフトウェア開発キット、デザインツール、ドキュメントなどが公開されている。

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