JBCC、開発環境のサーバーやクライアント環境をクラウド化
株式会社ネットワールドは13日、日本ビジネスコンピューター株式会社(以下、JBCC)が進めるソフトウェア開発環境の全面クラウド化プロジェクトで、ネットワールドが提供するVMware仮想化ソリューションが採用され、本格稼働を開始したと発表した。
JBCCでは、パッケージ製品や受託開発ソフトウェアの開発環境を全面的にクラウド化し、開発コスト削減やサポート品質の向上を達成すべくプロジェクトを進めていたが、その開発クラウド環境を「VMware vSphere 4」を基盤として構築。マルチテナントクラウド構築・運用支援ツール「VMware vCloud Director」により、多様な開発環境を効率的に管理できるようにしたという。
また、開発プロジェクトごとに必要なPC環境についても、物理的に調達するのではなく、開発クラウド上に仮想デスクトップソフトウェア「VMware View」を用いて仮想環境を用意することとし、現在、すでに約200台分のクライアント環境が稼働しているとのこと。これによってJBCCでは、クライアントPCの導入コストや設置スペースの削減を実現したほか、開発業務に着手するためのリードタイムも6週間から1時間に削減されたとしている。
なおJBCCは、今回の開発クラウドの実績を踏まえて顧客向けソリューションも展開する計画で、VMware Viewの動作認証を取得しているJBアドバンスト・テクノロジー(JBAT)のシンクライアント端末「セキュアターミナルT333/T3133」と組み合わせたソリューションも提供する予定。さらにクラウドソリューションを、事務部門への展開するほか、産休・育児などによる在宅勤務環境の整備にも活用するとのことだ。