NTTデータ、統合運用管理ツール「Hinemos」向けのOpenFlow対応機能を開発開始


 株式会社NTTデータは11日、オープンソースの統合運用管理ソフト「Hinemos」のオプションとして、次世代ネットワーク制御技術「OpenFlow」対応新機能の開発を4月から開始すると発表した。

 OpenFlowはネットワークを仮想化する技術で、ネットワークノードのデータプレーンとコントロールプレーンを分離し、柔軟な制御を可能にするもの。従来のネットワークと異なり、システム構成を変更する際に機器の追加などが必要なく、ソフトによる設定変更だけでネットワーク構成を変更できるとのことで、3月には、この技術を実装した製品がNECから発売された。

 今回、NTTデータが開発する機能では、OpenFlow技術を活用した仮想化ネットワークに対してもHinemosから管理できるようになるため、仮想化基盤環境におけるサーバーとネットワークの一元的な運用管理が可能になり、システム運用の作業負担が軽減される。

 具体的には、OpenFlow技術や対応ネットワーク機器を用いて構成された仮想化ネットワークを、サーバーと合わせてグラフィカルなマップで表示する機能を搭載。また、仮想化ネットワークにおけるレイヤ2/3スイッチ、ロードバランサーなどの仮想化ネットワークノードの設定や、サーバー・ノード間の経路設定を、マップ上でのドラッグ&ドロップなどで行える機能が提供される予定という。

 このほか、OpenFlow対応ネットワーク機器に対する監視機能、Hinemosが持つシステム運用管理機能や、仮想化サーバー管理機能を提供するHinemos VM管理オプションとの連携機能なども備える予定。

 製品としての提供時期は、2011年中を予定している。

プロトタイプの画面サンプル
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