CAC、スマートフォン・タブレットの端末管理SaaSサービス
株式会社シーエーシー(以下CAC)は、スマートフォンやタブレット端末などを利用した社外からのセキュアな接続と効率的なデバイス管理を支援する企業向けサービスを3月下旬より販売開始すると発表した。CACでは今後、クラウド時代に向けた基盤ソリューション提供に本格的な取り組む方針で、今回のサービス提供はその第1弾となる。
本サービスは、基本サービスとなる「スマートデバイス管理サービス」を柱として、オプションサービスの「Exchange接続サービス」「VPN接続サービス」「無線LAN(社内)接続サービス」を用意し、顧客ニーズに合わせて提供するもの。SaaS型のため、自社設備は不要で、iPhoneやiPadの場合ならApp Storeから専用アプリをダウンロードすることで利用を開始できる。
基本サービスの「スマートデバイス管理サービス」では、パスコード桁数、データワイプ、カメラ制限などの端末管理ポリシー設定や、リモートロック、リモートワイプ、位置情報提供などのセキュリティ対策機能を装備。合わせてリモートロック、リモートワイプを24時間対応で実施し、デバイス管理レポートを提供する保守管理サービスも提供する。
これにより、スマートフォン、タブレット端末から社内の情報へのアクセスを可能にし、インターネット通信ができない環境下においてもメールやスケジュールの閲覧・作成ができ、社内サーバーに保存したファイルをダウンロードして閲覧するなどの利便性を提供。同時に通信の暗号化やデバイス情報の一元管理およびリモート管理機能によりセキュリティを担保する。
オプションの「Exchange接続サービス」では、企業内のMicrosoft Exchange Serverとセキュアに接続し、スマートデバイス管理サービスと連携して許可されたデバイスからのみ接続可能とする。
同じくオプションのVPN接続サービスでは、VPN装置の構築とレンタルを行い、X.509証明書によるデバイス利用制限を可能とする。Active Directoryまたはワンタイムパスワードとの連携機能も備える。オプションの「無線LAN(社内)接続サービス」では、無線LAN機器の導入および、導入済みの場合は設定に関するコンサルティング、X.509証明書によるデバイス利用制限機能を提供する。
対応するデバイスのOSは、iOS(iPhone/iPad)。AndroidとRIM(BlackBerry)についてはサービスリリース後に順次提供する。また、Windows Phone 7についても対応を予定している。
CACでは第2弾として、デバイス側にデータを保持しないシンクライアント型サービスを準備中。さらに、オンプレミスとクラウドをシームレスに利用するための、統合ID管理サービス、Exchange+BPOSハイブリッド導入サービスなど各種基盤ソリューションも順次提供していく予定だという。