富士ゼロックスと富士通、オフィス内のICT機器の稼働状況を一元的に可視化するソリューション


連携の概要

 富士ゼロックス株式会社と富士通株式会社は7日、両社のソフトウェアを連携し、オフィス内のエコ化に向けたソリューションを提供すると発表した。富士ゼロックスの複合機・プリンタと、ネットワーク上のPCの稼働状況、消費電力(CO2排出量)の可視化を実現するもので、個々のPCと出力機器の消費電力データを運用管理ソフトウェアで一元管理できるのは、ICT業界で初の取り組みという。

 具体的には、富士ゼロックスの統合管理ソフトウェア「ApeosWare Management Suite」と、富士通の運用管理ソフトウェア「Systemwalker Desktop Patrol V14g」「Systemwalker Desktop Keeper V14g」を連携。CO2排出量、電力消費量といった環境負荷状況と、ICT機器の使用実態を定期的に照らし合わせ、一元的にレポーティングできるようにする。

 また、紙の出力情報についても、プリンタ用途以外の複合機のコピーやファクスの出力枚数、およびプリンタ専用機からの出力枚数を、Systemwalker Desktop Keeper V14gで管理可能になった。

 両社によれば、こうした機能を利用することにより、機器の運用改善や最適配置の計画立案に役立てられるほか、「改正省エネ法」で必要とされる、エネルギー排出における定期報告書/中長期計画書の作成にも有効とのこと。

 なお富士ゼロックスと富士通の社内実験では、こうした使用状況の見える化と、それに基づくCO2排出量削減のための環境対策の実施、複合機やプリンタの最適配置/利用抑制などを行うことで、電力や紙など約3割のコスト削減効果が得られたとしている。

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