大塚商会、IPv6環境の導入を支援する「IPv6/IPv4相互通信パック」


 株式会社大塚商会は26日、企業のIPv6導入に向けた支援サービスを開始すると発表した。その第1弾として、「IPv6/IPv4相互通信パック」を2月14日より提供開始する。

 IPv6/IPv4相互通信パックは、各ISPでサービスが開始されるIPv6サービスに関して、導入を支援するサービス。今後、IPv4アドレスの枯渇に伴って、IPv6ベースのシステムが順次登場してくることになるが、IPv4とIPv6は互換性がないため、そのままでは、IPv6に対応していない既存システムとIPv6サービスとの相互運用はできない。このサービスでは、IPv6とIPv4の両環境の間に変換装置(トランスレータ)を置くことにより、新規にIPv6アドレスを取得した際でも、これまでのIPv4で構築されたシステムに影響を与えず、継続した運用を可能にするという。

 標準では、導入前の事前ヒアリング、IPv6/v4トランスレータの機器本体、ネットワーク機器とその設置・導入作業、説明図書をセットにしているほか、平日9時~17時のオンサイト保守1年もあわせて提供する。また、トランスレータのコンフィグ作成と投入もオプションで提供する。

 なおトランスレータには、ディーリンクジャパンの「DFL-1660/IT」を用いるほか、設置・保守などの導入支援サービスを、大塚商会と日商エレクトロニクスが担当するとのこと。

 販売対象は300台以下のクライアントPCを持つ企業や部署で、価格は、PC100台以下の場合で160万円(税別)、300台以下の場合で180万円(税別)。大塚商会では、初年度100件の導入を目標としている。

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(石井 一志)
2011/1/27 06:00