山形県、全庁のPC約5600台にOpenOffice.orgを導入へ


 株式会社アシストは24日、山形県がオープンソースのオフィスソフト「OpenOffice.org(OOo)」の導入を決定したと発表した。山形県は2月から全庁のPCにOOoを導入し、7月に移行を完了する予定。アシストは2010年より山形県へ評価サービスを提供しており、移行完了後にはeラーニングコンテンツおよび研修テキストも提供する。

 山形県では、コスト削減などを目的にOOoの導入を検討してきた。2010年4月からは、アシストの評価検証支援サービスを利用して、県庁内のPC約5600台を対象に、移行検証(文書移行性検証、マクロ移行性検証、アプリケーション連携調査など)を実施。その結果、OOoの利用に問題がないと判断された。

 これに伴い、2011年2月から全庁PCにOOoを導入開始し、7月に移行を完了する予定。移行後も利用促進や職員研修などをアシストが支援する予定で、eラーニングコンテンツや研修テキストを提供することになっている。

 OOoは、福島県会津若松市や愛媛県四国中央市など、多くの自治体で導入・検討が進んでいるが、都道府県における採用は山形県が初になるという。

 アシストは、2007年6月よりOOo支援サービスとして、ヘルプデスクサービス、集合研修、eラーニングコンテンツを、2010年2月からは評価検証や導入展開の支援サービスも提供している。今後もOOoに限らず、オープンソースソフトの利用促進に役立つ各種サービスを提供する考え。

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