ディー・ワークス、スマートフォンアプリ利用状況の解析サービス


動向レポート画面

 株式会社ディー・ワークスは20日、スマートフォンアプリ解析サービス「welloutスマートフォンアプリ解析」の提供を開始した。

 同サービスは、iPhone/iPod touch/iPad/Androidアプリの利用状況を解析できるクラウド型サービス。これまでユーザーの利用状況は、アプリストアからのダウンロード数や課金情報などの断片的な情報しか把握できなかったが、同サービスでは、複数のアプリにおけるユーザーの利用傾向、端末情報が分かる18種類のレポートを提供することで、より詳細な解析を実現している。

 具体的には、アプリの起動・終了・ボタンクリックなどの「イベント」をトラッキング・解析することで、アプリがどのように使われているか(利用回数・利用時間)が把握でき、ユーザーのアプリ内での遷移も解析可能という。

 また、OSや使用言語、端末モデルといった基本的な端末情報からネットワーク状況(データ通信、無線LAN、オフライン)まで、ユーザーがどのような環境でアプリを使用しているか分かる。

 アプリのエラー状況もユーザーの報告に頼ることなく取得できるため、マーケティング担当者だけでなく、アプリ開発担当者にとっても有益だとしている。

端末一覧レポート画面エラー一覧レポート画面

 具体的なレポート内容は以下の通り。

アクセス動向レポート月・日・曜日・時間帯・イベント名ごとに各PV数、訪問数、ユニークユーザー数を表示するレポート
訪問回数レポート
滞在時間レポート
経路解析レポートユーザーのアプリ内での遷移を表示するレポート
端末情報レポートOS分布、OSバージョン分布、アプリ名分布、アプリバージョン分布、ネットワーク環境分布(データ通信、無線LAN、オフライン)、使用言語分布、通信キャリア分布、端末モデル分布を表示するレポート
アプリエラーレポートアプリのエラー一覧、エラー詳細レポート

 同社では併せて、導入コンサルティングも提供する。同サービスではユーザーのアプリ内のあらゆる行動を取得できるため、どのような行動を解析するかが重要になる。そこで導入前の「何を解析するか」のコンサルティングから、プログラムの埋め込みから期待値の解析ができるまで支援するとしている。

 対応OSは、iOS 3.0以上、Android 1.5以上。月額利用料金は10万円から。導入コンサルティング費用は除く。

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(川島 弘之)
2011/1/20 16:46