東芝情報システム、リアルタイムバックアップ・リカバリを実現する「VITA Owl」


 東芝情報システム株式会社は17日、統合IT基盤事業「VITA」のラインアップに、次世代バックアップソリューション「VITA Owl(ビータアウル)」を追加すると発表した。販売はすでに開始されている。

 VITA Owlは、リアルタイムバックアップと高速リストアを行える、次世代バックアップソリューション。バイオスのストレージサーバーハードウェアと、バックボーン・ソフトウエアのリアルタイムデータ保護ソフトウェア「NetVault FASTRecover」を組み合わせ、東芝情報システムがインテグレーションして提供する。

 具体的な機能としては、バックアップに要する時間を最短にする「リアルタイム・バックアップ機能」(CDP機能)を搭載。バックアップ対象(3台まで)のサーバーに常駐するエージェントが、ファイルの変化を読み取ってVITA Owlへ自動バックアップする。また、重複排除機能を備えているので、バックアップ容量を抑えられるという。

 一方リストアについては、高速リストアを実現する「仮想オンデマンド・リカバリ機能」(VODR機能:Virtual On-Demand Recovery)を搭載する。VODRは、“データの空き箱”を先にクライアントPCへコピーし、中身のデータをバックグランドでサーバーから順次読み出す仕組み。“空き箱”を開こうとすると、必要な部分を優先的に読みに行くので、ファイルが完全にリストアされる前でも、Word文書をオープンしたり、動画の再生を開始したりできるとのことだ。

 なおVITA Owlは、東芝情報システム、東芝情報システムプロダクツ、バイオスなどを通じて販売を行うとのことで、東芝情報システムは2011年度に10億円の売り上げを目指している。

関連情報
(石井 一志)
2011/1/17 16:25