NEC、ビジネスPC向け「遠隔データ消去サービスパック」


 NECは12日、ビジネスPC(Mate/VersaProシリーズ)向けの「遠隔データ消去サービスパック」を発売した。

 同サービスは、PCの紛失や盗難時にユーザーがWeb上で消去命令を実行することで、インターネットを経由して、遠隔からPC内データを消去できるもの。対象のPCがインターネットに接続されていない場合でも、指定したデータを見えなくすること(不可視化)が可能という。

 従来こうしたデータ消去には、個別のシステム構築が必要だった。同サービスでは、企業ごとのシステム構築が不要で、対象となるPCの情報をWebに登録し、専用ソフトをインストールするだけで利用できるのがメリット。年間で4000円(税別)/台という低価格と迅速な導入を実現し、特に中小企業などで導入しやすいサービスとして訴求する。

 また、「遠隔データ消去サービスパック」の機能に、一定期間インターネットに接続していない場合に指定されたデータを自動的に消去する「時間指定自動データ消去機能」を追加した「プレミアム版」も提供。価格は、1年版が1万5000円(税別)/台、3年版が3万5000円(同)/台、4年版が4万5000円(同)/台、5年版が5万5000円(同)/台。

 併せて、HDD故障や操作ミスによりPC内のデータが読み込めなくなった場合に、データを復旧する「データ復旧サービスパック」も提供する。

 NECでは、「遠隔データ消去サービスパック」(プレミアム版も含む)について、今後3年間で1000社1万台への導入を目指す。

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