エンバカデロ、64ビットに対応したRDBMS新版「InterBase XE 日本語版」


 エンバカデロ・テクノロジーズ(以下、エンバカデロ)は6日、リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)の新版「InterBase XE 日本語版」を発売した。

 新版では、64ビットのネイティブ環境に対応したことで、テラバイト級の大規模データを扱えるようになったほか、キャッシュページ数の上限を、従来比100倍に拡張可能とし、パフォーマンスとスケーラビリティが大幅に向上している。また、パスワード機能の強化、SHA-1暗号化など、セキュリティ機能の強化も行われている。

 加えて、クラウド環境へのデプロイに対応しており、Amazon EC2などのクラウド環境で、InterBase Serverを稼働させることができる。このほか、ストアドプロシージャとトリガーから動的SQLが呼び出し可能になったため、開発生産性が向上。さらに、BLOBデータの処理を最適化するとともに、JDBC BLOB/CLOBをサポートした。

 ラインアップは、データベースサーバー向けの「Server Edition」、デスクトップアプリケーション構築用の「Desktop Edition」、アプリケーションのインプロセスで使用するデータベースエンジン「To-Go Edition」、開発・テスト向けの「Developer Edition」が用意されている。

 1ライセンスあたりの価格は、Server Editionのサーバーライセンスが4万950円、クライアント接続ライセンスが3万1500円。Desktop EditionとTo-Go Editionが9450円。Developer Editionは、エンバカデロの開発ツールに統合して提供するとともに、同社のWebサイトからダウンロードしても使用できる。

 対応プラットフォームは、Windowsプラットフォーム、Mac OS X、Linux、Solaris。

関連情報
(石井 一志)
2011/1/7 15:44