PHPアプリケーションサーバーの新製品「Zend Server 日本語版」


 ゼンド・ジャパン株式会社(以下、ゼンド)は6日、PHPアプリケーションサーバー「Zend Server 日本語版」を発表した。17日より販売する。

 基礎環境としてPHP 5.2/5.3に対応したPHPアプリケーションサーバー。同製品が提供するPHP環境の特長は、基礎的な高速化機能を搭載したことで、標準のPHP環境と比べて、30~300%程度の高速化が実現する点。

 ラインアップは、「Standard Edition」と「Enterprise Edition」の2種類。価格は、「Standard Edition 年間ライセンス」が14万7000円、「Enterprise Edition 年間ライセンス」が57万7500円。

 前者には、PHPコードを最適化する「Zend Optimizer+」、Zend Studioシリーズと連携し、PHPコードの実行状況を詳細に表示する「Zend Debuger」、Zend Guard によって暗号化(エンコード)したPHPを実行する「Zend Guard Loder」、Webページの一部や変数の内容をデータとしてメモリ上にキャッシュする「Zend Data Cache」などが搭載されている。

 後者には、Standard Editionの全機能に加え、PHPスクリプトの実行状況を詳細にレポートする「コードトレーシング」、PHPスクリプトをスケジュールベースで実行する「ジョブキュー」、PHPの実行状況を監視し、しきい値を超えていないかをチェックする「 モニタリング」、URLなどのリクエストごとに出力結果(Webページ)を保持する「ページキャッシュ」、ファイルダウンロード処理をApacheからバイパスして負荷を軽減する「Zend Download Server」、サーバー間でセッション情報を共有しシームレスな処理を実現する「セッションクラスタリング」、Amazon EC2でZend Serverを利用するための「AMI(Amazon Machine Image)」といった機能が搭載されている。

 まずはLinux版をリリースし、2011年第1四半期中にWindows版を投入する予定。Linux版の対応プラットフォームは、Red Hat Enterprise Linux 5.x、CentOS 5.x、Oracle Enterprise Linux 5.x、Fedora 11.x。

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